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取扱材料

熱硬化性樹脂について

加熱すると、軟化して加工出来る様になるが、そのまま加熱し続けると化学反応を起こして硬化する樹脂”熱硬化性樹脂”といいます。
熱硬化性樹脂は一度硬化すると、再度加熱を加えても再び軟化することがありません。
耐熱性に優れており、強度が高いことが特徴です。
自動車のエンジン周り部品、電気製品(配電盤、電子機器回路基板、半導体封止材)、厨房用品(鍋やフライパンの取っ手・ツマミ、食器)、産業機器などに使用されています。

取扱可能な熱硬化性樹脂

フェノール樹脂

特徴 電気絶縁性が高い。耐熱性が高い。断熱性が高く、熱が伝わりにくい。燃えにくい。寸法安定性に優れている。耐酸性に優れている。アルカリに弱い。耐衝撃性は高くない。
用途 プリント配線基板/アイロンハンドル/配電盤ブレーカー/鍋・やかんの取っ手、つまみ/合板接着剤/自動車用部品/金属の代替品

エポキシ樹脂

特徴 分子量の調節で、液体・固体とも、様々な用途に使用できる。水分と同時に酸素なども通さないため腐食予防に優れる。高い接着性を持つ。金属やガラス、木材、コンクリートなどいろいろな素材の接着に使用できる。電気絶縁性に優れ電気を通さない。耐水性に優れ、水を通さない。耐薬品性に優れている。耐熱性が高い。耐候性が高くコンポジット用素材や建築資材の塗料としても使用される。靭性が低くポリウレタンなどを添加することで靭性を向上させる。紫外線に弱く白く劣化する。低温下での硬化が遅い。
用途 接着材/コーティング剤/塗料/各種積層板/電気製品(IC封止材、プリント配線基板)

ユリア樹脂

特徴 無色透明。そのため着色が容易。成型時の収縮や変形が小さく、ヒケが生じにくい。剛性や硬度に優れている。耐衝撃性や耐クラック性は低い。耐熱性および電気絶縁性が高く、特にアーク抵抗性に優れている。耐溶剤性を持つが、酸やアルカリおよび熱水には侵食される。比較的安価。
用途 合板用接着剤/電気機器の部品/ボタンなどの日用品類/漆器の素地/食器/象牙の代用/ツゲ材の代用

成形方法

インジェクション成形(射出成形)

成形材料を70~80℃前後で加熱をし硬化させ、高温(170℃~180℃)の金型に材料を充填して硬化させます。
その後、取り出し機を用いて製品とゲートをチャックしベルトコンベアの上へ運びます。半自動式。

コンプレッション成形(直圧成形)

コンプレッション成形の方法としては、ペレットタイプとタブレットタイプと2種類あり、ペレットタイプの場合、直接金型のキャビティ部に材料を入れ圧縮成型機でプレスを行います。
又、タブレット成形は一旦、材料を円柱状に固め、プレヒーターで加熱を行いキャビティ部(下型)に投入します。
それをすることによって、成形時間の短縮及び製品に直接圧力が加わる事で肉厚製品にも適し強度もアップします。

射出成形(インサート成形)

金型内にあらかじめインサート品を装着した後、金型を閉じて樹脂を注入し、樹脂とインサート品が一体化した複合部品を成形する方法で、高強度と耐熱性を求められる製品に使用されます。
当社では、熱硬化性樹脂のインサート成型を一部ロボットで行っております。